見て登って、楽しんで ながいピオニーの森・芸工大生が制作、ボルダリング設備完成

ボルダリングエリアに設けた背景画を登る東北芸術工科大の学生=長井市寺泉・ながいピオニーの森

 長井市寺泉の「ながいピオニーの森」に東北芸術工科大(山形市)の学生有志が背景画をデザインしたボルダリングエリアが新設され16日、報道陣にお披露目された。動植物をコミカルにカラフルに描いており、18日から一般開放する。

 同エリアは運営する地元の手塚建材(手塚隆幸社長)がシャクヤクの花公園西側に整備した。背景画は同大美術科洋画コースの8人が板張りに描き、高さ約7メートル、幅約4メートル。中央には童話「ジャックと豆の木」を想起させる植物のつるが宇宙空間までそびえ、周囲にはキリン、ゾウ、シマウマなど多様な生き物が群がる構成だ。

 花公園の開花期に合わせて準備を進め、板張りに手足をかけて登るホールド(突起)100個を固定した。デザインを手がけた3年荒井佳能(よしたか)さん(21)は「地域の成長と発展をイメージした。どんな動物がいるか、登りながら眺めてみてほしい」と話した。問い合わせは同施設管理棟050(3490)0222。

© 株式会社山形新聞社