「桃源郷」もうすぐ 球磨地域の自生地でツクシイバラ五分咲き

球磨川の河川敷に自生するツクシイバラ=5日、錦町
球磨川の河川敷に自生するツクシイバラ=5日、錦町

 錦町からあさぎり町にかけての球磨川沿いを中心に自生するツクシイバラが五分咲きになっている。錦町のくま川鉄道木上駅近くの河川敷では、小ぶりな美しい花を楽しめる。大型連休明けに見頃を迎えそう。

 ツクシイバラは、熊本県の絶滅危惧種Ⅱ類に分類されるバラ科の野生種。赤やピンク、白色などの花で、葉の光沢や茎に赤い線毛があるのが特徴。地元の「球磨川ツクシイバラの会」が2006年から、除草作業や勉強会を開くなど保存活動に取り組む。

 同会は18、19、25、26日、木上駅近くの河川敷で、お茶と漬物で来場者をもてなす予定。マルシェや地元バンドの演奏会もある。桑原史佳会長(63)は「満開時の一帯の景観と香りは、まるで桃源郷。ぜひ見に来てほしい」と話した。(金村貫太)

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