【豊後高田】インターネット配信で国東半島をPRするバーチャルユーチューバー(Vチューバー)の真玉珠音(たまね)がデビューした。豊後高田、国東両市でつくる「六郷満山日本遺産推進協議会」のキャラクターとして、歴史や文化、観光資源など地域のさまざまな魅力を発信する。
Vチューバーは動画配信をするCGやアニメーションの架空のキャラクターで、自治体や企業の広報で活用が進んでいる。珠音は、両市の職員有志ら13人でつくるプロジェクトチームが企画し、イラストレーターのU35(うみこ)さん(東京)がデザインした。
動画の構成や制作、編集はプロジェクトチームが担当。動画配信サービス「ユーチューブ」や「ニコニコ動画」で、真玉海岸の夕日や約1300年の歴史がある修正鬼会(しゅじょうおにえ)(国指定重要無形民俗文化財)などをPRしている。今後は月1、2回のペースで新しい内容を上げ、Vチューバーが草地おどりを踊るなどして伝統芸能を紹介する企画も予定する。
珠音は「最新技術を使い、皆さんを驚かせられるよう頑張ります。若い人が国東半島のすごさや良さを知るきっかけになれば」とコメントしている。
同協議会は海外のインフルエンサーが市内の名所を巡って投稿した交流サイト(SNS)や、仏像オタクニストとして活動する歌手SALLiA(サリア)さん(別府市)の仏像解説動画を配信するなど、さまざまなターゲットに向けた発信に取り組んでいる。
同協議会事務局の松本卓也さん(豊後高田市教委文化財室)は「10~20代向けの珠音を中心に、外国人や特定の分野に興味がある人にも見てもらえるバラエティーに富んだコンテンツを増やしていきたい」と話した。