マリノアシティ福岡、8月で一時閉館 福岡地所と三井不動が産建て替えへ

福岡市にある九州最大級のアウトレットモール「マリノアシティ福岡」(西区小戸)が、8月18日で一時閉館して建て替えられることになった。開業から20年以上が過ぎ、施設の老朽化が目立ってきたためで、運営する福岡地所はアウトレットモール運営の実績を持つ三井不動産と共同で建て替え計画の検討に着手した。

マリノアシティ福岡は2000年、博多湾に面した約8万5,000平方メートルの敷地に、九州初の本格的なアウトレットモールとしてオープンした。

2004年と2007年の増築を経て、地域のランドマークになっている高さ60メートルの観覧車「スカイホイール」をはじめとする娯楽施設、「ニトリ」、「スポーツデポ」、「ジャパネットたかた」など飲食、物販、サービス約160の専門店が入る。施設の延べ床面積は約8万1,000平方メートルに及ぶ。

三井不動産は新施設の詳細について、別途公表するとして明らかにしていないが、地元では三井アウトレットパークの出店やスカイホイールの撤去が取りざたされている。三井アウトレットパークは大阪市鶴見区や千葉市美浜区、神戸市垂水区など国内に13店舗があり、出店が実現すれば九州初となる。

福岡市内では、2018年に中央区へ三菱地所の「マークイズ福岡ももち」、2022年に博多区へ三井不動産の「ららぽーと福岡」が進出するなど、大型商業施設の開業によって競争が激化している。福岡地所はこの競争を勝ち抜ける新時代にふさわしい施設に建て替えるため、三井不動産とスクラムを組むことにした。

三井不動産は出店する店舗数を約200に増やし、海風を感じながら街歩きができる商業空間とすることなどを提案しているという。

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