お薦め本紹介 第2弾制作へ 伊予市住民グループの「百冊物語」好評 CFで資金募集「豊かさ発見の手助けに」

私設図書館で「いよし百冊物語」や第2弾のチラシを手に協力を呼びかける岡田代表(前列右)ら

 愛媛県伊予市の住民や関係者らが一人一冊のお薦め本を紹介する冊子「いよし百冊物語」の第2弾制作へ、市民グループが取り組みを進めている。昨年11月に発行した第1弾が好評で、今回はクラウドファンディング(CF)で資金協力を呼びかけるなど、市民の力での刊行を目指す。

 グループは、本を通じて人をつなげようと2019年に発足した「いよ本プロジェクト運営委員会」。市内に私設図書館を開設し、各地で交流会や古本交換会を開いている。「百冊物語」は出会いの種になるものをと企画し、第1弾は人気小説やノンフィクション、辞書など幅広い分野の105冊の魅力を、選者の自己紹介とともに掲載。一般財団法人地域活性化センター(東京)の助成金を得て1200部発行した。

 今回は助成金に頼らず、CFで発行に必要な資金60万円を集める。支援の形として原稿を書く、購入予約をする、広告を掲載するの三つを用意。原稿執筆については、イベントでの呼びかけなどにより、目標100人のめどがおおむねついたという。6月末まで購入予約(1500円とレターパック代370円)と企業広告(1口2千円)を募っている。

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