バスケットボールBリーグの王者を決めるプレーオフ、日本生命チャンピオンシップ(CS)の準決勝は18日に始まる。2戦先勝方式で、昨季王者の琉球ゴールデンキングスと全日本選手権覇者の千葉ジェッツ(千葉J)、ともに初めて4強入りした名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(名古屋D)と広島ドラゴンフライズが対戦する。
名古屋DのPF菊池真人(34)=福島県棚倉町出身=、広島のSF船生誠也(30)=福島県いわき市出身=が16日、福島民報社の取材に意気込みを語った。
■名古屋D 菊池真人(福島県棚倉町出身) 「守備で安心感もたらす」
―チーム初の4強となった。勝因をどう分析しているのか。
「準々決勝は攻守の切り替えが早い自分たちのバスケができた。失点後すぐにボールを出すよう意識している。現状に満足せず、次の試合に向けてチーム一丸で練習できている」
―準決勝を勝ち抜くためのポイントと、意気込みを伺いたい。
「厳しい試合になるが、どんな状況でも自分たちのプレーを信じるのが大事。相手の外国籍選手やシューターを抑えたい。持ち味のハードなプレーでチームを引っ張り、守備面で安心感をもたらす存在になる」
―高校まで福島で鍛錬を積んだ。
「プレーの基礎はもちろんだが、学生時代のチームメートや恩師と共に培ってきた勝負強さが今の自分を支えている。日大東北高の斎藤政雄先生の指導が印象的で、今もたまに連絡をくれる」
―福島県内のファンも応援している。
「初優勝を目指している。外国籍選手とのマッチアップが多いが、負けずにハードに戦う姿を見てもらえたらうれしい」
きくち まなと 棚倉小、棚倉中、日大東北高出身。郡山クラブ、デイトリックつくば、仙台、渋谷を経て2018年から名古屋Dに所属。191センチ、94キロ。
■広島 船生誠也(福島県いわき市出身) 「泥くさいプレー見せる」
―いよいよ準決勝となる。意気込みを聞かせてほしい。
「守備の意識を強く持ち、失点を抑えられている。4強入りが初めての選手も多く、雰囲気は良い。個人として決勝に進んだ経験がないので、初のファイナリストになりたい」
―決勝に進むには何が鍵となるか。自身が果たすべき役割は。
「守備とリバウンドが最も重要だ。名古屋Dはシュートを打てる選手がそろっている。70点台に抑えられればチャンスがある。リーダーシップを発揮し、しっかりゲームをつくる。スタッツに残らない泥臭いプレーを、先陣を切ってやりたい」
―福島での経験はどう生きているか。
「スポ少の指導者だった父から多くを学んだ。小さな小中学校では一番だったが、中学の転校先にはすごい選手が多くいて、全てで劣っていた。良い経験になった」
―福島県民も活躍を期待している。
「Bリーグでプレーする姿を見た県内の子どもたちの憧れになれたらうれしい。自分が頑張ることで目標になりたい」
ふにゅう せいや 赤井小から赤井中に進み磐崎中、前橋育英高(群馬)を卒業。青学大中退。アイシン(現三河)、名古屋D、富山、琉球を経て2021年から広島。195センチ、90キロ。