児童ら田んぼアート挑戦 伊勢の明野小、明野高生や住民と田植え 三重

【田んぼアートの田植えを体験する児童ら=伊勢市小俣町新村で】

 【伊勢】三重県伊勢市小俣町新村の1300平方メートルの水田で16日、地元の明野小学校の5年生103人が、色の異なる稲で巨大な絵を描く「田んぼアート」の田植えを体験した。

 農地の環境保全などに取り組む住民団体「水土里プロジェクトおばた」(山本一行会長)が、田んぼアートを通じて農業への理解を深めてもらおうと実施し、10回目となる。今回は児童らが4年生の時に描いた原画の中から、ネコの絵柄と「げんき」「2024」の文字をデザインした作品を選んだ。

 田んぼアートには、明野高校生産科学科の生徒らが育てた苗を使い、児童らは同科の3年生8人や住民らと一緒に昔ながらの田植えを実施。はだしで水田に入り、泥んこになりながら、絵柄の背景となるもち米の苗を手植えした。色の違う6種類の稲で絵や文字を表現し、6月末ごろから観賞できる予定。

 原画が採用された5年の坂口遥音さん(10)は「2024年はみんなが元気で過ごせるようにこの絵を描いた。見た人に『ステキだな』と思ってもらえるような田んぼアートにしたい」と話した。

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