特殊詐欺被害を未然防止 百五銀行員、コンビニ店員に感謝状 三重県警伊勢署

【松岡署長から感謝状を受けた(左から)西井隆麿支店長、森本さん、坂東さん=伊勢市の百五銀行筋向橋支店で】

 【伊勢】特殊詐欺被害を未然に防いだとして、三重県警伊勢署は14日、伊勢市の百五銀行筋向橋支店の行員と、ファミリーマート伊勢竹ヶ鼻町店の店員らに感謝状を贈った。

 感謝状を受けたのは、筋向橋支店の坂東陽子支店長代理と、行員の森本友香さん、ファミリーマート店員の山下ひと美さん、岩本美由紀さんの4人。それぞれ支店や店舗で、松岡善則署長から、感謝状が手渡された。

 筋向橋支店では、4月8日午後2時ごろ、市内の60代女性が来店し、「リフォーム代として350万円を振り込みたい」と求めた。窓口で対応した森本さんは、高額だったため女性に確認すると、振り込み先が個人名であったことなどから不審に思い、坂東支店長代理に報告。事情を聞いて詐欺を疑い、署に通報して被害を防いだ。森本さんは「詐欺の手口が巧妙になり、幅広い年齢で被害が出ていると聞く。接客時に少しでもおかしいと思ったら声をかけたい」と話していた。

 ファミリーマート伊勢竹ヶ鼻町店では4月16日、高額の電子マネーを購入しようとした60代男性に店員らが声をかけ、署に通報するなどして被害を食い止めた。

 松岡署長は「店舗従業員の皆さんの水際対策は、詐欺被害防止の最後のとりで。今後も協力をお願いします」と感謝した。

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