ヤオコー 本決算は増収・2ケタ増益

5月13日にヤオコー(埼玉県)が発表した2024年3月期決算(連結2023年4月1日~2024年3月31日)は、営業収益が前期比9.8%増の6,195億円、営業利益が11.8%増の293億円、経常利益が12.8%増の288億円、当期純利益は15.1%増の182億円となり、増収・2ケタ増益を達成した。

2023年度は、「ミールソリューションの充実」と「価格コンシャスの強化」を基本方針とし、「『2割強い店づくり』の実現」に向け、「価格対応」、「個店の販売力強化」、「独自の商品開発・開拓」、「生産性の向上」に取り組んだ。

商品・販売については、独自化・差別化につながるミールソリューションの充実に注力。また、バリューチェーン全体で競争優位を実現するため製造小売業に踏み込み、SPA型の商品開発を進めた。PB商品は、「Yes! YAOKO」に新たな健康ラインの「Happiness」を加え、昨年11月から展開を開始している。販売では、価格コンシャスの強化に努めたほか、単品量販を推進する「日本一企画」、「産地フェア」、「イタリアンフェア」などを実施し、集客強化に努めた。

生産性向上の取り組みでは、自動化による業務改善やデジタルを活用したカイゼンを推進。グロッサリー部門においては、AIによる需要予測に基づく自動発注システムの活用が順調に推移。また、昨年2月に新設した草加物流センターでは、倉庫管理システム、順立てシャトル、GTPシャトルを新たに導入し、安定稼働を図った。

2025年3月期の連結業績については、営業収益で14.1%増の7,070億円、営業利益で7.1%増の314億円、経常利益で5.6%増の305億円を見込んでいる。

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