「ちょっと自信を無くしていたけれど…」 古江彩佳はオフの成果発揮で上々発進

胸元には『MIZUHO』のロゴ。“ホステスプロ”古江彩佳にとって、自信を回復する一日になりそうだ(撮影:ALBA)

<ミズホ・アメリカズオープン 初日◇16日◇リバティ・ナショナルGCニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

冠の“ミズホ”とアンバサダー契約を結ぶ古江彩佳が、堂々のスタートダッシュだ。5バーディ・3ボギーの「70」で回り、首位と4打差の2アンダー・17位タイで初日を終えた。

世界ランキング1位のネリー・コルダ(米国)、元ランク1位のアタヤ・ティティクル(タイ)と一緒の最注目組でティオフすると、霧雨が降り、風も強く吹くなか、耐えながらバーディを積み重ねていった。「アゲンストでは2クラブではきかないくらいの強い風もあった」と、12番ではフェアウェイからの2打目がグリーン手前に戻されボギーが先に来る展開に。だが、フェアウェイを渡り歩いた13番パー5では3打目を“お先”につけてバウンスバックを決め、1つ伸ばして折り返すことができた。

米女子ツアーは3週間ぶりの出場。一時帰国してスポット参戦した「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」では予選落ちを喫した。そのためコーチである父とスイングを確認して修正。米国に戻ってきた。「調子がどうなのかなという心配はあったけれど、うまくリズムをつかみながら、自分のゴルフはできていた」とホールを重ねるごとに徐々にショットも精度を増していく。

「(調子が)良くなくなっていたので、元に戻すように父とうまく練習できた。ちょっと自信を無くしていた部分はあったけれど、それのおかげで、うまく切り替えてここに来ることができた」。左胸につける『MIZUHO』のロゴにも重みを感じ、やはりホステス大会は結果で恩返ししたいという思いもあるはず。「自分自身にプレッシャーをかけながら、でもいい緊張感で回れている。4日間頑張りたい」とさらなる上位浮上を目指す。

パーオン率は77%を記録したが、3つのボギーはすべてパーオンを逃してセーブできなかったもの。「あしたはパーをセーブできるようにしたい」。同組のネリーやティティクルも好調とは言えなさそうだが、同じく2アンダーにまとめた。「ふたりとも曲げたりしたけれど、しっかりパーセーブをしてくるのでそこを盗まないといけない」とも感じている。

開幕からの5試合で4度のトップ10入りを飾ったが、そこからあと一歩の時間が続いていた。そのなかで取り戻し始めた自信。「続けることができたらいい」と、この初日の好感触を大事にしてあすに向かう。(文・笠井あかり)

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