コッポラ最新作SF「メガロポリス」、カンヌでお披露目 構想40年

Miranda Murray

[カンヌ 16日 ロイター] - フランスで開催中のカンヌ国際映画祭で16日、フランシス・フォード・コッポラ監督が構想から約40年かけて完成させた最新作「メガロポリス」のプレミア上映が行われた。

紀元前のローマで起きたクーデター事件からヒントを得たというSF作品で、コッポラ監督にとっては1979年に最高賞「パルムドール」を受賞した「地獄の黙示録」以来のコンペティション部門出品となった。

アダム・ドライバーが「ニューローマ」と呼ばれるニューヨーク風の都市を改善しようとする建築家役で主演し、変化よりも権威や制度を重んじる市長(ジャンカルロ・エスポジート)と対立するというストーリー。

ナタリー・エマニュエル、シャイア・ラブーフのほか、ローレンス・フィッシュバーン、ダスティン・ホフマンといったベテラン俳優も脇を固めている。

ただ、プレミア上映での批評家の評価は全体的に芳しくなく、米芸能ニュース「バルチャー」が「絶対的狂気の作品」という見出しを付けたほか、「ハリウッド・リポーター」は「ある種の魅力がないわけではないが愚作」と評した。

製作費1億2000万ドルを投じた同作は米国での配給会社がまだ決まっていないが、報道によると年内にIMAXシアターで世界限定公開されるという。

© ロイター