大島渚監督による日本語版『風が吹くとき』リバイバル上映のポスタービジュアルを解禁。デヴィッド・ボウイが歌う主題歌とロジャー・ウォーターズによる劇伴を収録したサウンドトラックも再発!

8 ⽉2⽇(⾦)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開となる⻑編アニメーション映画『⾵が吹くとき』(⽇本語<吹替>版)の⽇本版ポスタービジュアル、チラシと追加場⾯写真が解禁となった。また、デヴィッド・ボウイが歌う主題歌とロジャー・ウォーターズによる劇伴を収録したオリジナル・サウンドトラックも期間限定価格にて再発されている。

解禁された⽇本版ポスターは、ジムとヒルダ夫婦をメインに、背景に戦争の⾜⾳を感じさせる爆撃機と、戦争を伝えるラジオがシンプルにレイアウトされたもの。ポスターには「100年後も残したい歴史的名作」、チラシ裏⾯には「37年の時を経て、あのときの⾵はまだ吹いている」というコピーも掲げられた。⻘と⾚のツートーンの背景カラーは、劇中の場⾯からインスパイアされたもので、本作がもつ様々な2⾯性ーーーほのぼのとした作画にも関わらず核戦争の恐怖を伝えるというテーマとのギャップの⼤きさ、映画前半部で描かれる夫婦のありふれた幸せな⽇常と後半部で描かれる原爆の被害の恐ろしさーーーを伝えるものとなっている。

今回、新たに解禁された場面写真には、原作には描かれていないシーンもあるが、これは⾃らも⻑崎に住む親戚を原爆で亡くした⽇系アメリカ⼈のジミー・T・ムラカミ(『スノーマン』)監督の演出によるもの。特に、妻ヒルダが⾒る⽩昼夢の描写では、原作では夫ジムの「良き妻」という印象が強かった彼⼥が、実は繊細で想像⼒が豊かな⼈物であることが描かれる。このエピソードによって、「⼈間性を奪う」戦争の本質が明確に感じられる。

また、本作では⾳楽プロデューサーを元ピンク・フロイドのロジャー・ウォーターズが⼿がけ、主題歌をデヴィッド・ボウイが歌っていることでも⼤きな話題を呼んだが、オリジナル・サウンドトラックも期間限定のお得な価格にて今年3⽉より再発されている。ストラングラーズのヒュー・コーンウェル、ジェネシス、ポール・ハードキャッスル、スクイーズも参加した全15曲収録の「⼼に残る名盤」として、こちらも映画と併せて必聴。

『⾵が吹くとき オリジナル・サウンドトラック』

発売中

1,320円(税込)【期間限定価格(2024年12⽉25⽇まで)】

解説・⼀部歌詞・対訳付/1986年作品

⾳楽監督:ロジャー・ウォーターズ

主題歌:デヴィッド・ボウイ

『⾵が吹くとき』
(⽇本語<吹替>版のみの上映)
8月2日(金)より全国順次公開

配給:チャイルド・フィルム
©MCMLXXXVI

<ストーリー>
イギリスの⽚⽥舎で暮らすジムとヒルダの平凡な夫婦。⼆度の世界⼤戦をくぐり抜け、⼦供を育てあげ今は⽼境に差し掛かった⼆⼈。ある⽇ラジオから、新たな世界戦争が起こり核爆弾が落ちてくる、という知らせを聞く。ジムは政府のパンフレットに従ってシェルターを作り始める。先の戦争体験が去来し、⼆⼈は他愛のない愚痴を交わしながら備える…、そして、その時はやってきた。爆弾が炸裂し、凄まじい熱と⾵が吹きすさぶ。すべてが⽡礫と化した中で、⽣き延びた⼆⼈は再び政府の教えにしたがってシェルターでの⽣活を始めるのだが…。

<スタッフ>
原作・脚本:レイモンド・ブリッグズ
監督:ジミー・T・ムラカミ
⾳楽:ロジャー・ウォーターズ
主題歌:デヴィッド・ボウイ「When The Wind Blows」
⽇本語版監督:⼤島渚

<声の出演>
ジム:森繁久彌 ヒルダ:加藤治⼦

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