HSBC株主の中国平安保険、保有株のさらなる縮小検討=BBG

[17日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングスの筆頭株主である中国平安保険は、持ち株比率を8%から引き下げるための選択肢を検討している。ブルームバーグ・ニュースが16日に関係者の話として報じた。

平安保険は2017年に資産運用部門を通じてHSBCの大株主となったが、同社の株式売却を進めている。

ブルームバーグによると、今月に入り5000万ドル相当のHSBC株を売却したが、保有している133億ドル相当の株についてさらに売却することを検討しているという。

平安保険はHSBCに対してアジア事業の分割など一連の改革を実施するよう働きかけてきた。一方、HSBCはアジア事業に軸足を置くことを模索しており、先月にはアルゼンチン事業の売却を発表した。

平安アセット・マネジメントは17日ロイターに対して「HSBCはわれわれの長期的な金融投資だ。同行はアジアで独自の競争力を維持しており、その長期的な発展を確信している」と説明した。

HSBCはブルームバーグの報道についてコメントを差し控えている。

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