フェアウェイキープ率100% 西村優菜は復調の兆しの2アンダー

2アンダー17位発進した(撮影/Shizuka Minami)

◇米国女子◇みずほアメリカズ・オープン 初日(15日)◇リバティーナショナルGC (ニュージャージー州)◇6677yd(パー72)

5月初旬の国内メジャー「サロンパスカップ」を終えて米国に戻ってきた西村優菜は、うつむいて歩くシーンが目立った。突如狂いだしたショットに解決策が見つからず、2021年に初めて日本でメジャー優勝したコースでまさかの予選落ち。米ツアーに戻った前週の「コグニザント ファウンダーズカップ」は4日間戦い切って50位で終えたが、ショットが改善した要因を探る状態だった。

ポイントを一つずつ確認しながら模索する日々。「日本ツアーにいる時は結構ショットに自信をもってやっていたので、構えて『怖い』とかはあまりなかった。でも、それを消すためにコツコツやるしかない。何か発見をしたらそれをやって、駄目だったらまた違うのを見つけて…」を繰り返してきた。

トップの位置を意識しながら回ったというこの日は、5バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「70」でプレー。バーディ発進した前半11番(パー3)でティショットをミスして池に入れてダブルボギーをたたいた。18番はボギーを喫し、2オーバーで折り返した後半で巻き返しを図った。

慎重に、狙ったところに球を打てた一日(撮影/Shizuka Minami)

1番でピン手前2m弱のバーディパットを沈め、5番は5m以上の長い距離のパットを沈めてバーディ。「前半はピンを狙うというよりは、セーフティにターゲットを作って。エイミング(アドレスの方向、狙い目)は結構ピンから離れたところだったけど、そこにちゃんと打てていた。それが良いフィーリングになったのかな」。風が弱まった間に少しずつ感覚を取り戻し、後半はボギー無しの4バーディを奪って2アンダーでホールアウトした。

17位から出る2日目は、「60台に1打届かなかったのであしたは狙いたい」とスコアを伸ばせる自信は出てきた。フェアウェイキープ率は100%(14/14)をマーク。「ずっと頭を使いながら練習をしていて、それがコースでできたのは、やっぱりすごくうれしい。それを続けられるように、それを型にはめられるようにしたい」と気を引き締めた。(ニュージャージー州ジャージーシティ/石井操)

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