命の連携プレー実る! 心肺停止のチームメートを救命 長崎・川棚シニアソフトに感謝状 

中尾署長から感謝状を受け取る(左から)、川棚シニアソフトの小船コーチ、下田監督、川﨑主将=川棚町役場

 長崎県佐世保市東消防署は14日、心肺停止状態になった男性に適切な処置をして救命したとして、東彼川棚町の「川棚シニアソフトボールクラブ」に感謝状を贈った。
 同署などによると、3月30日のクラブの練習中に、60代の男性部員が倒れた。119番通報から救急隊到着までの10分間、十数人の部員は手分けして、自動体外式除細動器(AED)を用意したり、近くの医師に助けを求めたりした。部員が人工呼吸や胸部圧迫をすると男性の脈は戻り、搬送中に意識を回復。今月上旬に退院したという。
 伝達式は川棚町役場であり、監督の下田勝さん(72)、コーチの小船正幸さん(73)、主将の川﨑智晃さん(68)が出席。中尾雅雄署長は「チーム一丸の献身的な努力と行動で尊い命が救われた」とたたえた。
 川﨑さんは「以前に受講した救命講習が役に立って本当によかった」と話した。

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