米国の“朝ロ兵器取引”説捏造を非難 金與正党副部長が談話発表

金與正朝鮮労働党中央委員会副部長は17日、米国が根拠もない“朝ロ兵器取引”説を捏造、流布していることを非難する談話を発表した。

金與正党副部長は、「われわれがすでに数回にわたって表明した通り、間違った見解と虚構でつづられた『朝露兵器取引説』は、いかなる自余の評価や解釈を付けるだけの値打ちもない最も荒唐無稽な憶説である」と指摘、「現在、われわれにとって最も急務となるのは『広告』や『輸出』ではなく、軍の戦争準備、戦争抑止力を一層完璧に質量ともにうち固め、敵が軍事力における劣勢を克服できないようにすることである」と強調した。

また同副部長は、「われわれは、自分の軍事技術力をどこにも輸出、あるいは公開する意向がない。非常に知りたがる問題であるので、明白な立場を示す」と述べながら「最近、われわれが公開したロケット砲とミサイルなどの戦術兵器は、たった一つの使命のためにつくられたものである。それは、ソウルが余計な工夫をこらせないようにするのに使われるということを隠さない」と指摘した。

以下は談話の全文。

既報の通り最近、わが国防工業部門は新たな技術的変身を繰り返して急速な発展を続けている。

これについてはあえて別の説明を付け加えないが、敵対勢力がわれわれが生産する兵器システムが「対ロシア輸出用」であるという浮説で世論を惑わしていることについては一言指摘しようと思う。

われわれがすでに数回にわたって表明した通り、間違った見解と虚構でつづられた「朝露兵器取引説」は、いかなる自余の評価や解釈を付けるだけの値打ちもない最も荒唐無稽(けい)な憶説である。

最近、われわれが開発および更新した兵器システムの技術は公開できないものであり、従って輸出という可能性自体が論議されられない。

われわれは、自分の軍事技術力をどこにも輸出、あるいは公開する意向がない。

非常に知りたがる問題であるので、明白な立場を示す。

最近、目撃することになるわれわれの国防分野における多様な活動は、国防発展5カ年計画に従ったものであり、その目的は徹頭徹尾わが軍の戦闘力強化にある。

現在、われわれにとって最も急務となるのは「広告」や「輸出」ではなく、軍の戦争準備、戦争抑止力を一層完璧(かんぺき)に質量ともにうち固め、敵が軍事力における劣勢を克服できないようにすることである。

「輸出用」という途方もない憶測でいくら浮説を広めても、実感しがたいわれわれの軍事力増大を目撃しながら安保不安を静めるのは容易なことではないはずである。

最近、われわれが公開したロケット砲とミサイルなどの戦術兵器は、たった一つの使命のためにつくられたものである。

それは、ソウルが余計な工夫をこらせないようにするのに使われるということを隠さない。

韓国軍の手先を駆り出して朝鮮民主主義人民共和国に反対して繰り広げる米国のさまざまな軍事的威嚇行為が持続するほど、また宗主を後ろ盾にして無謀な「胆力」を培いながら大韓民国が対決的姿勢を引き続き鼓吹するほど、自分らの脳天には暗雲と呪いの影がより濃く垂れかかるようになるということを知るべきである。

敵対勢力がわが国家を相手にした陰険な政治的企図を露骨にするのに正比例してわれわれは必要な活動をより活発に行うであろう。(了)

© KOYU BUN