玉川徹氏 つばさの党代表ら逮捕に「候補者が他の候補者を妨害するという想定がなかった」

つばさの党代表の黒川敦彦容疑者

元テレビ朝日社員でコメンテーターの玉川徹氏が17日、「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)に出演した。

番組では、4月の衆院東京15区補欠選挙で、他候補らの選挙運動を妨害したとして、警視庁捜査2課は17日、政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者、補選で落選した党幹事長の根本良輔容疑者ら3人を、公職選挙法違反(自由妨害)の疑いで逮捕したことを速報で報じた。

玉川氏は「候補者が他の候補者の演説を妨害するという想定がそもそもなかったですよね、我々の中に。実質的に他の候補者の演説を妨害したという疑いを持って今回の逮捕に至ったと思います」と述べた。

つばさの党は、2019年参院選の演説中の安倍晋三首相にやじを飛ばして北海道警に排除された女性を巡って、排除は憲法に保障された「表現の自由」の侵害に当たると判断し、女性への賠償を命じた1審判決を維持したことを持ち出し、自分たちの行為を正当化していた。

玉川氏は「これと一緒じゃないかみたいなことを言う人がいるんですけど。本質的にまったく違います」と断言。「(北海道のケースは)控訴審でも原告らのやじは公共的・政治的表現の自由だと認めています。しかし今回は一般聴衆が政治的なことに対して、発露としてやじを飛ばすということではなくて。拡声器などを使って他の候補者の演説を実質的に妨害して、(他の候補者が)実質的に妨害されたと訴えてますので。それは本質的に違うものだと私は思う。今回逮捕されたことは警察側もそういう認識なんだろうなと思います」とコメントした。

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