立川ブラインド工業が全国12会場の新作発表会をスタート

立川ブラインド工業が全国12会場で「2024年度の新作発表会」をスタートさせた。

皮切りとなった東京会場の初日は、開場直後からハウスメーカーや設計事務所など多くが来場し盛況。昨年、コロナ禍で止まっていた展示会を4年ぶりに再開したが、「リアルな情報が強く求められており、今年は初日から予想以上の来場者数となった」(法務広報課 荒木英理氏)という。

会場でひときわ目を引くのが、国産のヒノキとスギを採用した木製ブラインド「フォレティア」「フォレティア エグゼ」シリーズだ。近年、建築業界では環境への意識の高まりとともに木製素材の使用が増加。政府も森林資源の循環利用を目的に、建築物に対する国産材の活用を促進している。その流れを背景に、「フォレティア」シリーズをリニューアルし、新たに国産材のスギとヒノキを使用したスラットを加えた。塗装の有無を選択でき、塗装品は子どものおもちゃなどにも使用されるアマニ油を原料とした自然塗装を採用する。無塗装では、より素材感や経年変化が楽しめる。また、国際的な森林管理認証制度FSCをクリアした材木のみを使用した「ネイチャー」も追加し、環境に配慮。美しい木目と木の香りが特徴で、高級感と居心地のいい空間を演出できる。

一方、住宅の省エネ化が急速に進むなか、HEMSの採用拡大をにらんで電動製品「スマートインテリアシェード ホームタコス」シリーズも強化。「フォレティア エグゼ」、「フォレティア」シリーズを電動化に対応させるとともに、充電式の「バッテリー仕様」をオプションとして追加した。窓の近くにコンセントのない場合に対応できる。バッテリーを製品内にコンパクトに埋め込み、すっきりとした見た目を実現。1日1回昇降動作をするとして、1回充電すれば、約3か月使用できる。同シリーズはLIXIL、パナソニック2社のHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)に連携可能で、住宅の省エネ化に向けた動きが加速するなか「電動化は今後さらに拡大する、伸びしろしかない」と大きな期待をかけている。

初日から盛況の東京会場
国産ヒノキを使った無塗装ブラインド

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