ポールダンス 世界大会で2冠 厚木で教室経営 加藤さん 厚木市・愛川町・清川村

ポーズを決める加藤さん(本人提供)

ポールダンスの世界大会「Soulon

Pole」が4月26日から28日までイタリアで開催され、厚木市内でポールダンス教室を開講している加藤汐里さん(32)が出場2部門で優勝した。

加藤さんが優勝したのは同大会のアート部門とコンテンポラリー部門(ストーリーミング部門には出場せず)。

特にコンテンポラリー部門はコンテンポラリーダンスとポールダンスを融合したもので歴史が浅く、国内の大会にはないため、「挑戦したかった」と同大会に臨んだ。それだけに結果には喜びもひとしおのようだ。「特に力を入れて取り組んだのでうれしい。でも優勝には正直びっくりしました」と笑顔だ。

現在小6の男児をもつシングルマザーとして、両親のサポートを受けながら、子育て、スタジオ経営、そして選手を並立してきた。

ポールダンスは出産後に見る機会があり、一目でやってみたいと思ったそう。「自分を表現するのが苦手だったのに、初めて突き動かされるものに触れた」と教室へ通うと、3年目で講師となり「ポールダンスでやっていこう」と決意した。

コロナ禍では、経営もうまくいかず悩んだ日々も多かった。それでも「やりたいことを貫いていきたい」との意志は変わらない。「3年間の感情と思いを今回の演技にぶつけました。だいぶ身になりました」と話すなど、気持ちの強さを見せる。

野球に夢中の息子とも「選手同士、お互い上を目指してやっていこう」と誓い合った。

「今後も挑戦を続けながら、ポールダンスを広めていきたい」

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