資本への悪影響など考えBBVAの買収提案を拒否=サバデルCEO

Jesús Aguado

[マドリード 16日 ロイター] - スペインのサバデル銀行のセサル・ゴンザレスブエノ最高経営責任者(CEO)は16日、同業大手バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行(BBVA)からの買収提案を拒否したのは、BBVAが事業統合について自己資本比率への悪影響を過少に、コスト削減の効果を過大にそれぞれ見積もっていたためだと説明した。

銀行関連のイベントでの発言で、ゴンザレスブエノ氏がBBVAからの買収提案について発言したのは初めて。

BBVAはサバデルに買収を提案したが、サバデルの取締役会が拒否したため、9日に122億3000万ユーロでの敵対的買収に乗り出した。

ゴンザレスブエノ氏は、事業統合による自己資本比率の低下はBBVAが示した30ベーシスポイント(bp)よりもはるかに大きくなると予想した。またBBVAが課税前で3年間に約8億5000万ユーロと見込んだコスト削減効果についても、統合が事業に打撃を与え、その影響がコスト圧縮にも及ぶ恐れがあると述べたが、詳細には触れなかった。

スペインの買収法ではいったん買収が提案されれば発言が厳しく制限されているとして、BBVAの提案に対する防衛策についてはコメントを避けた。

BBVAが条件を引き上げれば提案を受け入れる余地があるのかとの質問に対しては、BBVAの取締役会がそれを望むかどうか次第だと答えた。

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