盛岡市新庁舎、内丸が有力 経済影響や利便性を考慮か

老朽化が進む盛岡市役所本庁舎。新庁舎の整備エリア選定の動向が注目される=16日、同市内丸

 盛岡市の新市庁舎整備審議会(会長・倉原宗孝県立大教授)の委員13人が建設候補の3エリアを比較評価した単純集計結果がまとまり、内丸地区の優位性が最も高いことが16日、関係者への取材で分かった。移転した場合に中心市街地に与える経済的なマイナス影響や交通アクセスの利便性などを考慮したもよう。審議会は今月下旬までにエリアを1カ所に絞り込む方向で、市は答申を踏まえ年内に基本構想を策定する。

 盛岡駅西、盛南を含む3エリアについて、各委員がまちづくりへの影響や市民の利便性、災害リスクなど15項目で4段階評価を行った。集計結果は17日の第9回会合に示し、各委員から意見を聞いた上で、22日の第10回会合でエリアを選定する見通し。委員は大学教授、業界団体の代表、市民らで構成。比較評価は絞り込みの重要な要素となる。

 審議会は一連の議論を踏まえ、8月上旬に市に答申する予定。市はパブリックコメント(意見公募)などを経て、12月下旬に整備エリアを盛り込んだ基本構想を策定する見込み。

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