駐日米大使、与那国島を訪問 台湾情勢を巡り中国けん制

日本最西端の碑の前で言葉を交わす、エマニュエル駐日米大使(左)と沖縄県与那国町の糸数健一町長=17日午前、与那国島

 エマニュエル駐日米大使は17日、日本最西端の沖縄県・与那国島を訪れた。駐日米大使の与那国訪問は異例で、緊迫化する台湾情勢を背景に中国をけん制する狙いがある。日本政府関係者によると、米海兵隊の輸送機で与那国空港に着陸。県によると、米軍機による同空港の使用は記録が残る1997年以降で初めて。

 県によると、米軍は新石垣空港(同県石垣市)の17日の使用も県に届け出た。米軍は先島諸島への展開を強めつつあり、今回のエマニュエル氏の訪問はその一環とみられる。

 玉城デニー知事は17日、報道各社の質問に書面で「駐在国の各地方を訪問することは、大使として通常の職務の範囲内と考えている」と回答。

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