勝みなみは日米自己ワーストの『83』に涙 「すべてがかみ合わなかった」

思わず天を仰ぐシーンも。勝みなみは自己ワーストの「83」と苦しんだ(撮影:ALBA)

<ミズホ・アメリカズオープン 初日◇16日◇リバティ・ナショナルGCニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

霧雨が降り、湾からの強い風が吹くタフなコンディションとなった初日は、勝みなみにとっても苦しい時間が続いた。2バーディ・8ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーの「83」で11オーバー。日米通じての自己ワーストスコアで一日を終わえると、悔しさで涙を流した。

4番パー3の3パットボギーから悪い流れは始まった。5番ではティショットが大きく右に出てロストボールになりダブルボギー。6番でバーディを奪うも、そこからも3連続ボギーと立て直せないまま後半に入った。

直後の10番パー5でバーディを奪うも、これもティショットを左に曲げたのち3打目のアプローチをつけて奪ったもの。11番パー3では右風のなかティショットが左手前の池に入り、打ち直しも左手前のバンカーへ。1度で出すことができず、5オン・1パットの『6』を叩いた。さらに上がりは4連続ボギーでホールアウトすることになり、グリーンを降りるときも厳しい表情は崩れない。

「ショットもあまり良くなかったし…」。一日を振り返ると、こみ上げてくるものが抑えきれない。「自分のなかではめちゃくちゃいいスイングをしているけれど、それが結果に結びつかないというか…。3パットも4回してしまいましたし、最後はバーディを狙いにいったのでそこは仕方ないかなと思うけれど、すべてがかみ合わなかった」となんとか言葉を紡ぎだした。

ここは現在77位の世界ランクを75位以内に上げ、その権利で海外メジャー「全米女子オープン」出場権を獲得するというプランのためにも上位フィニッシュを目指す大会。そのなかで、フェアウェイキープとパーオンが8ホール、33パットという内容で大きく崩れてしまったことが悔しい。

「セカンドショットが良かったらティショットがブレたり、かみ合わない感じがあった。スティープ(クラブ入射が鋭角)に入ってターフが厚かったり、球のコントロールができなかったので、そこだけ修正したいと思います」。 涙を乾かすと、あたりが暗くなり始めるなか30分ほどの“特打ち”を行った。あすは笑顔でホールアウトしてほしい。(文・笠井あかり)

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