5類移行後の1年間を辿る 新型コロナウィルス 藤沢市

定点あたり報告数の推移(新型コロナ)

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類に移行してから8日で1年が経過した。感染者の把握は全数把握から、指定の医療機関から発生状況を集約する「定点把握」へと変わったが、依然流行の波を繰り返す状況が続いている。

市保健予防課によると、市内では16の医療機関で週ごとの定点把握を実施。1医療機関あたりの平均報告件数は2023年第19週(5月8日〜)が1・44だったが、その後増加が続きピーク時の第33週(8月14日〜)は21・44と14倍超に達した。11月には一時0・56に落ち着いたものの、その後再び増加傾向に転じ、2024年第5週(1月29日〜)には11・94に増えた。県の感染動向も同様の傾向を辿っており、第9、10波の流行とみられる。

5類移行前後での感染者数の変化について、同課では、「把握方法が異なるため、単純比較はできない」と前置いた上で、「コロナに関する相談数はかなり減少した印象だ」と述べた。

新型コロナウイルスは移行後も存在自体がなくなったわけではなく、今後も流行は続く可能性がある。同課では「特定の時期だけでなく、人混みから帰った時に手洗いやうがいをするなど、基本的な感染対策をできる範囲で続けていくことが重要」と呼び掛けている。

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