があでん・ららら ハーブ通じ地域と親交 障害者理解促進目指し 川崎市多摩区・川崎市麻生区

客席側へ指揮を振る場面も

麻生区下麻生にある精神障害者の就労支援事業所「があでん・ららら」で5月11日、5年ぶりにハーブまつりが開催され、500人以上もの人が会場を訪れた。

同事業所では、現在30人ほどの利用者が、ハーブの栽培や、ハーブを原材料にしたクッキーなどの菓子・茶葉の製造、敷地内に併設された喫茶店での販売業務などに従事している。同イベントは、利用者と近隣住民との交流、地域内での障害者への理解を深めることを目的に行われており、今回で21回目を迎えた。

当日は、同事業所が普段製造している食品、クラフト品を販売したほか、3年ほど前から協力している東柿生小学校の課外学習の成果発表展示なども行われた。麻生区内にある福祉事業所も協力し、小物の販売やワークショップを実施。ステージでは、麻生総合高校合唱部と同部OGを中心にした団体が、『ふるさと』などの唱歌をメインに披露し、会場に集まった観客が共に口ずさむなど、楽しむ姿が見られた。

同事業所の金森孝之所長は「地域の方と利用者とが自然にふれあえる機会。緑化フェアへの協力など、新たに始めた取り組みと並行させながら続けたい」と意気込んだ。

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