審判リーダーシップチームにマーク・バターワースとラモン・ジョージが加入

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現地16日(木)、ベテラン審判員のマーク・バターワースとラモン・ジョージがNFLの審判リーダーシップチームに加わったことをNFLが発表した。

過去25シーズンにわたりNFLのリプレーブースで働いてきたバターワースは、リプレーのトレーニングおよび開発担当副社長に就任。一方、これまでの8シーズンをアンパイアとして過ごしてきたジョージはフィードを離れ、リーグの審判トレーニングおよび開発担当副社長を務める。

バターワースとジョージはいずれも、審判管理を担当するペリー・フューウェル上級副会長の直属となる。

また、元フィールドオフィシャルのゲイリー・アーサーとフレッド・ブライアンが審判コーディネーターコーチとして審判スタッフに加わり、NFLでの25年にわたる審判キャリアを第58回スーパーボウルのフィールドジャッジとして締めくくったトム・ヒルが審判トレーナーに転向する。

フューウェルは次のようにコメントしている。

「継続的な審判の向上計画の一環として、われわれはこのゲームをフィールドから理解し、長期的な審判の改善と維持を図るために必要な要素を理解しているベテラン審判員を、組織の中核に加えることにした。人材のトレーニングと開発を改善することで、ゲーム運営のすべてのレベルにおいて一貫性、ゲームの効率性、正確性、説明責任、およびコミュニケーションの向上を目指す」

バターワースは過去7シーズンをリプレーオフィシャルとして働き、それ以前はリプレーアシスタントやリプレーコミュニケーターを務めていた。新しい役割でバターワースは、ニューヨークにあるリーグの審判センター、アート・マクナリー・ゲームデイ・セントラルから、試合当日にリプレーに関わる決定を即座に下す責任を負う。

加えて、バターワースはすべてのリプレー担当者のトレーニングと開発を監督し、コミュニケーションの一貫性を確保する。また、将来の審判候補を見つけるためのネットワークを構築し、人材の教育と開発に必要なツールの拡充にも取り組む。

ジョージは2016年にカンファレンスUSA からリーグに入ってNFLでの審判キャリアをスタート。2020年と2022年シーズンのAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)チャンピオンシップゲームを含む6つのプレーオフゲームで審判を行った。ジョージが担当した昨シーズンの最後の試合は、マイアミ・ドルフィンズとカンザスシティ・チーフスが対戦したAFCのワイルドカードゲームだった。

今後ジョージはすべてのゲームオフィシャルのトレーニングと開発を担当し、審判ポジションコーチの監督も行う。ジョージはリーグに転向してくるゲームオフィシャル向けに特定のプログラムの実施と拡充を行うとともに、新しい審判員を積極的に採用するプログラムの確立も担う。

アーサーは2019年に23年のキャリアに幕を閉じ、第46回スーパーボウルではラインジャッジを務めるなど、18のプレーオフゲームを担当した。ブライアンは15シーズンをNFLの審判員として過ごし、第53回と第55回のスーパーボウルを含む12のプレーオフゲームを担当している。コーディネーターコーチとして、アーサーとブライアンはコミュニケーション、審判スキル、およびプレー規則の適用に関する審判員との連携に重点を置き、ポジションや必要性に合わせた専門的なトレーニングを行う。

ヒルは、NFLの現役審判員やこれから審判員になる可能性のある人材のトレーニングや育成に関する指導や監督を行い、この分野での協力関係を強化するため、大学の審判コーディネーターとの関係を深めていく。

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