シフィオンテク、今季4勝目に王手。世界2位サバレンカと2大会連続決勝で対戦「同じ試合になるとは思えない」[イタリア国際]

シフィオンテク「マドリードのことはあまり考えず、今を大切に」

女子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/WTA1000)シングルス準決勝が5月16日に行われ、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)は第3シードのココ・ガウフ(アメリカ/同3位)を6-4、6-3で下し、2大会連続優勝に王手をかけた。

今季、ドーハとインディアンウェルズでのWTA1000タイトルを手にしている22歳のシフィオンテクは、クレーコート・シーズン初戦となったWTA500シュツットガルトでは4強。続くWTA1000マドリードで今季3勝目を挙げて、得意のクレーコートでも好調を維持している。5年連続出場で21年、22年と連覇を達成している今大会でもその勢いは止まらず、準決勝までセットを失っていない。

この日の試合は一昨年の全仏オープン準優勝で世界3位のガウフ。立ち上がりのチャンスを逃したシフィオンテクは、第2ゲームで先にブレークを許したものの、女王に焦りはなかった。ガウフの浅いショットを見逃さず、コートの中に入って叩いていく。第3ゲームですぐさまブレークバックすると、4-4の第9ゲームでガウフが連続でダブルフォールト。2度目のブレークに成功し6-4で第1セットを取り切ると、第2セットも主導権を渡すことなく6-3と快勝で2大会連続優勝に王手をかけた。

敗れたガウフが「(シフィオンテク以外の)ほかの誰かが相手だったら勝てていた」と漏らすほどの強さを見せたシフィオンテク。「準決勝でトップの選手の対戦できてよかったし、自分のプレーができて楽しめた。簡単ではなかったけど、自分のテニスができると感じたの。そういう意味で本当によかった」と語った。

決勝では前週行われたWTA1000マドリード決勝で対戦したばかりのアリーナ・サバレンカ(同2位)と対戦。この時は3時間11分の激闘で、サバレンカに3度のチャンピオンシップ・ポイントを握られながらも7-5、4-6、7-6(7)で下し、今季3度目のタイトルを獲得している。

そのサバレンカとの対戦について、「正直、この2試合を1つのストーリーとして考えるのは意味がない。週も違うし、同じ試合になるとは思えない。マドリードのことはあまり考えず、今を大切にしようと思う。戦術の面で試合を分析するのは明らか。(マドリードでは))かなりタイトだったから」と気を引き締めて戦いたいとした。

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