石井裕也監督『月』Blu-ray&DVD、9月4日発売 宮沢りえ、磯村勇斗らが障害者施設職員に

石井裕也監督作『月』のBlu-ray&DVDが9月4日に発売されることが決定した。

実際の障害者殺傷事件を題材にした辺見庸の同名小説を、石井監督が映画化した本作。『新聞記者』、『空白』を手掛けてきたスターサンズの故・河村光庸プロデューサーからオファーを受けた石井監督は、「撮らなければならない映画だと覚悟を決めた」と言う。

深い森の奥にある重度障害者施設。ここで新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚には作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年さとくん(磯村勇斗)らがいた。そして洋子は、生年月日が一緒の入所者、“きーちゃん”と出会う。光の届かない部屋で、ベッドに横たわったまま動かない“きーちゃん”のことを、洋子はどこか他人に思えず親身になっていく。しかしこの職場は決して楽園ではない。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだ。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。そして、その日はついにやってくる。

メインキャストには、宮沢りえ、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみらが集結。第47回日本アカデミー賞での最優秀助演男優賞(磯村勇斗)受賞をはじめ、第48回報知映画賞では、作品賞邦画部門、助演男優賞(磯村勇斗)、助演女優賞(二階堂ふみ)の3部門受賞、第36回日刊スポーツ映画大賞では作品賞、監督賞(石井裕也)、助演男優賞(磯村勇斗)、助演女優賞(二階堂ふみ)の4部門受賞を果たした。
(文=リアルサウンド編集部)

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