海老名市、デマンド型交通を6月から実証へ タクシー予約相乗り、高齢者の外出支援

海老名市役所(資料写真)

 神奈川県海老名市は6月24日から、高齢者の外出支援の一環として、タクシー車両を予約制で相乗りするデマンド型交通の実証運行を始める。高齢者の外出機会を増やすことで介護予防や認知症予防などを促進する狙い。 

 あらかじめ登録した利用者が専用サイトか電話で市内の行きたい場所を予約し、タクシー車両を他の利用者と乗り合って1回500円で目的地まで移動する仕組み。利用者の自宅と市内約70カ所の乗降地点(公共施設や病院、商業施設などを予定)との間か、乗降地点同士の間を利用できる。

 利用対象者は、市内在住の65歳以上で運転免許を持たないことに加え、▽要介護認定か要支援認定を受けている▽市の介護予防・生活支援サービス事業の利用者▽市が別に定める判定基準に当てはまる-のいずれかに該当し自力で車の乗り降りをできることが条件。

 月曜~金曜(祝日・年末年始を含む)の午前8時~午後5時に乗車可能。来年5月30日まで実証運行する。

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