「最初は自販機に抵抗あったが…」人手や店舗減る中で行きついた 道内初JR札幌駅構内に駅弁の自動販売機

JR札幌駅構内で駅弁の販売を行う札幌駅立売商会は15日、改札内に北海道内初となる駅弁の自動販売機を設置しました。

明治32年創業の札幌駅立売商会は現在、駅構内やホームに6店舗を構えていますが、このうち最も売り上げのある1階改札内の1店舗を人手不足や新幹線延伸工事の影響で今月末に閉店することになりました。札幌駅構内では1日に400~500食の駅弁が販売され、近年では外国人観光客の購入も増えつつあります。

人手や店舗が減る中でも需要に応えるべく行きついたのが「駅弁の自動販売機」です。駅弁の自販機は北海道内初となります。

札幌駅立売商会の洲崎昭光社長は「最初は自販機に抵抗があったが、技術の進歩や温度管理もしやすいこと、また人手不足で夜遅くまでスタッフを雇用しずらくなっていることから導入を決めた」と話します。

購入できる駅弁は

▼1番人気の「海鮮えぞ賞味」

▼ロングセラーの「石狩鮭めし」

▼「幕の内弁当いしかり」など売れ筋の6種類で商品は1日5回補充するということです。

販売時間は午前5時40分~午後11時50分。既存店舗の営業は最長で午後8時半までですが自販機では終電に近い夜遅い時間帯でも購入することができます。

洲崎社長は「自販機には英語表記もありQRコードを読み込むと詳しい商品説明も表示されるので海外からの観光客も気軽に『日本の駅弁』を買えるようになるのではないか。売り上げの状況を見ながらだが、今後台数を増やすことも検討していきたい」と新たな取り組みに期待を寄せています。

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