渋野日向子は“修正力”光らせ「後半はいい雰囲気」 予選通過へ1打ビハインド

渋野日向子、最後のダボが痛かった(撮影:ALBA)

<ミズホ・アメリカズオープン 初日◇16日◇リバティ・ナショナルGC(ニュージャージー州)◇6675ヤード・パー72>

渋野日向子は1アンダーで最終9番に入り、ティショットを丁寧にフェアウェイ左サイドに運ぶ。もうひとつ伸ばしたい。そんな思いが「ちょっと力んでしまった」か、2打目がグリーン左のラフにつかまった。「難しいライにあった」とアプローチはグリーンをオーバーしてしまい4オン・2パットのダブルボギー。「最後がもったいない」と赤字にまとめられなかった初日を悔やんだ。

出だし10番パー5ではティショットが大きく右に出て、池にも入りボギー。グリーンを狙うショットがまとまらず、パーを重ねたのちに18番をボギーとして折り返した。それでも1番でこの日初バーディ。5番で8メートルを決めると、8番パー5では残り104ヤードから50度のウェッジで「気合」でつけてバーディを奪った。

前半に苦しんだショットを後半に修正した。「後半はいい雰囲気で回れた。パー5もセカンドで狙えるくらいのショットを打てていたし、チャンスに付けられる回数もちょっとずつ増えていた。そこはプラスにとらえていいかな」。パーオン率44%と低い数字になってしまったが、ラウンド中になんとか修正を施し、サンドセーブは4回中3回にパットは25回。後半の3バーディはあすへの流れにも良さそうだ。

今大会は全米ジュニアゴルフ協会(AJGA)との連携により、決勝ラウンドでプロ2人とジュニア1人が同組で回ることから、予選通過者はいつもより少ない50位タイまでに設定されている。3バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「73」で回り、初日を終えてカットラインに1打及ばない。あすも朝から強い風が吹きそうだが、それよりも「自分との闘い」。2試合ぶりの予選通過へ巻き返す。(文・笠井あかり)

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