「スティーラーズの一員でいたいが、どうなるか見てみよう」とDEヘイワード、OTA初欠席へ

ピッツバーグ・スティーラーズのキャメロン・ヘイワード【AP Photo/David J. Phillip】

来週行われるピッツバーグ・スティーラーズのOTA(チーム合同練習)では、身長約196 cm、体重約 134kgの選手の欠席が目立つだろう。

プロボウルに6回選出されているディフェンシブラインマン(DL)キャメロン・ヘイワードは、現在の契約の最終シーズンを迎えるにあたり、初めてスティーラーズの自主参加OTAを欠席する予定だ。

ヘイワードは現地16日(木)の朝に公開された自身のポッドキャスト“Not Just Football(ノット・ジャスト・フットボール)”で次のように語った。

「これまでずっと参加してきたけど、今回は契約交渉が理由で参加しない。俺はピッツバーグ・スティーラーズの一員でいたいけれど、どうなるか見てみよう」

2024年に1,600万ドル(約24億9,392万円)を受け取る予定のヘイワードは、21日(火)から6月6日(木)までに全10回行われるOTAに参加しないという『ESPN』の報道が正しいことを認めた。スティーラーズの参加必須のミニキャンプは6月11日(火)から13日(木)の日程で行われる。

ヘイワードはOTAについて「何よりOTAは自主参加なんだ。それをはっきりさせておこう。ワークアウトはしているし、何でもやっている。でもOTAは参加するつもりはない」とコメント。
ヘイワードが言及したように、OTAは自主参加であるため、罰金を科されることはない。しかし、参加必須のミニキャンプを欠席することを選択した場合、スティーラーズはヘイワードの不在に対して金銭的なペナルティを課すことができるかもしれない。

昨シーズンにウォルター・ペイトンNFL年間最優秀選手賞に輝いたヘイワードは、スティーラーズのロッカールームで名高いリーダーであり、チームキャプテンを7回務めているだけでなく、オールプロに3回選出されるなど、フィールド上でのパフォーマンスでもすぐれた才能を示している。

耐久力のあるディフェンシブタックル(DT)であるヘイワードは、昨シーズンに鼠径(そけい)部の負傷で6試合の欠場を余儀なくされ、2016年以来の長期欠場を経験した。その2016年シーズン以降に、ヘイワードは6年連続でプロボウルに選出されていたが、その連続記録は2023年に途絶えている。

ケガから復帰し、35歳のシーズンに突入するヘイワードがもう1度大きな契約を結びたいと考えるのは理にかなっている。ヘイワードは2020年に4年6,560万ドル(約102億26,58万円の契約延長にサインしたが、時代は大きく変わった。ヘイワードの平均年俸1,640万ドルはインテリアディフェンシブラインマンの中でトップ20位にかろうじて入るレベルだ。

ヘイワードは間違いなくスティーラーズにとどまることを望んでいるが、同時に適切に扱われることも強く求めている。OTAを初めて欠席するという動きは、交渉の場でヘイワードが取った最初の一歩となった。

ヘイワードはこう続けている。

「自分にとって正しいことをしなきゃならない。俺は一生懸命にトレーニングしている。フィールド内外でやっていないことはない。できることはすべてやっている。その時が来るまで待つしかない」

春から時が進むにつれて、NFL最高の男がリーグ屈指のエリートディフェンシブラインの中で適切な報酬を得られるかどうかが明らかになるだろう。

【KO】

© NFLJapan.com