長崎市の新たな文化施設はどうなる? 審議会で市が「見直し案」

長崎市役所の跡地に整備する「新たな文化施設」について検討する審議会が16日開かれ、市側が基本計画の「見直し案」を示しました。

長崎市の「新しい文化施設」をめぐっては、資材費や人件費が高騰している影響で、当初66億円から69億円と見込まれていた建設費が大幅に膨らむ見通しです。

長崎市文化振興課 浦川信一 課長
「長崎市の厳しい財政状況の中で、実際にできるものはどれでできないものはどれなのか検討したい」

16日の審議会では、市側が施設の内容や機能などを決めた「基本計画」の見直し案を初めて示しました。

「練習室をなくすこと」や「エントランスロビーの面積を削減すること」などを提案しています。

これに対し、約4年かけて「基本計画」を練ってきた委員からは…

長崎市演劇協会会長 川下祐司 委員
「誇れるものを作ろうと言って一生懸命協議した。今まで決めたものが全部だめになりだんだん縮小、小さくするためにはどうしましょうということを一方的に決められたよう」

長崎大学教育学部教授 堀内伊吹 会長
「どのくらい面積を減らしたらいいのか、どのくらい金額を落としたらいいのかというのがなくて、ただ思いついた目についたところを言われても審議がしにくい」

市側は、施設の完成時期について「現段階で示すことは難しい」としていて、委員からは目標を設定すべきとの意見や一刻も早い着工を求める声があがりました。

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