インドアとビーチバレーボールの“二刀流”として活動する水町泰杜(トヨタ自動車)が現地5月10日〜11日にイタリアのビビオネで開催された「AeQuilibrium Beach Volley Marathon」に出場し、公式戦デビューを飾った。
水町泰杜(左/みずまち・たいと/身長181cm/鎮西高〔熊本〕→早稲田大→トヨタ自動車ビーチバレーボール部、ウルフドッグス名古屋/インドアではアウトサイドヒッター)。初めてペアを組んだスロベニアのヨシュト・レニッチ(右)との一枚
早期敗退の不安もなんのその。着々と白星を重ねて決勝ラウンドに
水町は5月頭からスロベニアを拠点に遠征合宿を行なっており、これがプロビーチバレーボール選手として臨む初めての実戦機会に。一緒に活動する、1歳下のスロベニア国籍のヨシュト・レニッチと初ペアを組んだ。
大会は2人制の男子部門だけで320組が参加する大型トーナメントで、初日の予選ラウンド、2日目の決勝ラウンドでそれぞれ一度だけ敗戦が許され、敗者復活戦が設けられているシステム。大会を前に、水町は競技歴の浅さから「初戦と敗者復活戦の2試合だけで終わるかもしれません」とこぼしていたが、始まってみれば1日目は2回戦で初黒星を喫したものの、敗者復活戦から勝ち上がり、予選ラウンドの上位64チームによる決勝ラウンドへ進出を果たす。
その2日目は初戦で相手チームが姿を表さずに不戦勝からスタート。続く2回戦は前日に敗れていたポーランド国籍のペアとの再戦となり、リベンジを果たすことはできなかったが、敗者復活戦から3つの勝ち星を重ねるなど大健闘を見せて全体39位相当の成績を残した。
想定していた以上のプレー機会を獲得し、経験値を積んだ
「合宿の成果を出せたかな」と水町
水町自身は不慣れな環境ながら、随所でサービスエースを決めたほか、試合を重ねるごとに動きにもキレが増し、「短い期間とはいえスロベニアでの合宿の成果を出せたかな」と笑顔。2日間で計12試合(すべて21点の1セットマッチ)を戦い、「たくさんのペアと試合をするなかで、いろんなタイプの相手に合わせていかに自分が動くか。それがはまったときやボールを拾えたときがすごくうれしかったです」とやりがいを感じた様子だった。かねてから「ずっとやりたい」と公言していたビーチバレーボールでのキャリアが、本格的に始まった。
なお遠征合宿は1ヵ月近くが予定されており、帰国後は国内の大会に出場する予定。
(取材・写真/坂口功将)
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