マルエツ/「上井草駅前店」オープン、初年度売上11億6000万円目標

マルエツは5月17日、東京都杉並区に「マルエツ 上井草駅前店」をオープンした。

<店舗外観>

2024年度の出店としては1店舗目。2階層で866m2の小型店となる。初年度の目標売上高は11億6000万円。西武新宿線「上井草駅」北口より北側約100mの場所に位置する。周辺は住宅地で、戸建て、中低層マンションが立ち並ぶ。商圏は500mに人口1万901人、世帯数5676世帯。杉並区と比較して2~4人世帯が多く、若年層もやや多い地域だ。

駅前の立地特性を活かして、1階は総菜、飲料、酒、おつまみ、お菓子、冷食、デザートなど即食簡便ゾーンとして展開し、ワンストップで欲しいものを提供する。2階には生鮮3部門(青果・精肉・鮮魚)に加え、和日配や調味料、乾物などラインアップ。日常使いできる地域の食品スーパーとして、顧客に「マルエツがあってよかった」と思ってもらえる店作りに注力していく。

<総菜コーナー>

1階の総菜売場では、3月に開設した「マルエツ草加デリカセンター」で製造している新ブランド「まいごころ」「うまごころ」の商品を取りそろえた。「まいごころ」では弁当などの米飯類、「うまごころ」では「まいごころ」と連動した総菜(玉子焼や唐揚など)を提案する。

同社は「デリカセンター」の開設により、デリカ商品をさらに強化していく考え。5月17日現在、マルエツの約230店舗で新ブランド商品を供給しており、6月6日には全店舗で導入する予定。その後、7月を目安にU.S.M.Hグループのカスミ、マックスバリュ関東の一部店舗でも順次、供給を開始するという。

<うまごころの玉子焼>

新ブランドについて、林誠司 MD本部 デリカテッセン部長は「自分たちが作ったオリジナルの出汁やタレを使って、マルエツの味を訴求していく。マルエツの総菜では現在、うまごころの玉子焼きが一番人気だ」と説明する。

<ケース売りも導入>

ショーケース売りの総菜コーナーも導入する。同コーナーについて林部長は「現在は50店舗くらいでしか供給していない。(コロナ禍で)一度撤去した関係で全店では展開できないが、既存店で入れられる店はある程度導入した。改装・新店で売場を確保できる場所に入れていきたい」と述べた。

総菜売場ではこのほか、お米鑑定士が選定した、冷めても美味しいミルキークイーンを使用している「手作りおにぎり」なども販売。「おにぎりもじわじわ人気が出ている」と林部長は語る。

<トップバリュ製品も充実>

トップバリュ製品の中で、若年層向けの最新ラインアップも充実させる。間食に適した「トキメクおやつ部」シリーズに加え、ノンアルコール品の新感覚ドリンク「クラフテル BAR-ish(バーリッシュ)」も取り扱う。

<農家さんの直売所>

2階の青果売場では、東久留米市・小平市産をはじめとした東京都産の地元野菜を販売する「農家さんの直売所」コーナーや、オーガニック商品を販売。種類豊富なトマト、ミニトマトのほか、レンジアップで簡単に調理できる簡便野菜も展開する。

<精肉コーナー>

精肉では、同社オリジナル「優夢牛」「桜もち豚」「みちのく森林鶏」に加えて味付肉をコーナー展開。ローストビーフなどの「お肉屋さんのオードブル」や、国産鶏を使用した焼鳥などレンジで簡単調理できる「おつまMEAT」も品ぞろえする。オープン時は、冷食の宇都宮餃子の試食品を提供していた。

<刺身の盛り合わせ>

鮮魚では、まぐろやサーモン、お刺身(お造り、盛り合わせ)の品ぞろえを強化。新商品として「野菜と食べるかつおたたき」なども取り扱う。温めるだけで本格的な味が楽しめる煮魚・焼魚「膳彩」も用意した。

<韓国食品コーナーも>

2階の奥側には、Z世代を中心にブームを築いた韓国食品の専門コーナーを設置した。

<ダイソー>

ダイソーの日用雑貨も導入し、顧客の生活利便性を高める。

<商品構成>

■マルエツ 上井草駅前店
オープン日時:2024年5月17日9時
所在地:東京都杉並区井草5-5-20
TEL:03-3397-7001
売場面積:866m2(262坪)
建物構造:重量鉄骨造/2階建
従業員数:41名(8時間換算)
年間売上高目標:11億6000万円
営業時間:9時~22時
取扱品目:青果・鮮魚・精肉・総菜・日配食品・一般食品・日用雑貨
駐車場:24台(提携)
駐輪場:65台
レジ:フルセルフレジ12台、通常レジ2台、スマホ決済「Scan&Go」導入

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