共同通信社の一部取材、愛媛新聞社に委託 契約締結

編集協力に関する契約書を確認する愛媛新聞社の加藤令史社長(左)と共同通信社の小渕敏郎常務理事=17日午前、松山市大手町1丁目

 愛媛新聞社(加藤令史社長)と共同通信社(東京、水谷亨社長)は17日、県内ニュースの取材の一部を愛媛新聞社が担う編集協力に関する委託契約を締結した。県内の事件・事故、行政、経済、地域行事などの記事や写真を、必要に応じて共同通信社に提供。同社に加盟する全国の地方新聞社などに配信される。

 国内外のニュースを取材、配信している共同通信社は組織のスリム化と取材網確保のため、2020年から加盟社の編集協力を検討。愛媛新聞社は22年12月からモデル事業に参加し、24年5月6日に松山市中心部の銀天街商店街にある貴金属買い取り店で男が現金を奪って逃走した事件などこれまでに8本の記事を提供した。本格実施は6月1日からで、締結は秋田魁新報社(秋田市)、山形新聞社(山形市)に続き3社目。

 契約書によると、愛媛新聞社が提供するのは平日夜間や土日祝日に起きた事件・事故などの記事や写真。配信を受けた加盟社は、紙面のほかインターネットの有料ニュースサイトなどに掲載できる。

編集協力に関する契約を締結した(左から)愛媛新聞社の土居英雄会長、加藤令史社長、共同通信社の小渕敏郎常務理事=17日午前、松山市大手町1丁目

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