凶器振り回しで通報するも、警察「週末なので」…その後「放火」で被害者重体に=韓国

60代の男が事実婚関係の女性の自宅に火を付け被害者に重体を負わせる事件が発生した中、被害者がこの男を暴行と凶器振り回しで警察に3回も通報していた事実が確認された。警察は週末のため措置が難しいと話していたことがわかった。

今月11日、キョンギド(京畿道)ファソン(華城)市の単独住宅に火を付け事実婚関係の女性に重症を負わせた60代の男A容疑者が拘束された。

A容疑者は今月9日午後10時10分ごろ、華城市の単独住宅に火を付け、中にいた60代の女性Bさんに重症を負わせた容疑を持たれている。

警察は当時、「誰かが家に入ってきた」というBさんの通報を受け、この住宅に出動した時には現場にすでに煙が発生していたと伝えた。

火は消防当局により20分後に消されたものの、住宅の中にいたBさんは心停止の状態で病院に運ばれ治療を受けている。Bさんは現在、重体だという。

犯行当日、A容疑者は裁判所からBさんに対する100メートル以内接近禁止などの臨時措置命令を受けていたと調査された。A容疑者は先月22日にもBさんを暴行して腕を折り、30日には留守中のBさんの自宅に入り、枕に刃物を突き刺すという異常な行動を見せた。

通報を受けた警察はA容疑者を応急入院させたものの、今月4日に病院から出たA容疑者は再びBさんの自宅に行き、鎌でテラスのドアを割って侵入した。

SBSによると、当時、警察は週末のため分離措置が難しいという形で対応した。警察は、「結婚する意思で一緒に住んでいたのに、なぜ急に追い出すのか」とし、「われわれがすぐに(臨時措置)申請をするが、週末を挟んでいるため今は難しい」と発言した。

警察は事件発生から4日後の今月8日になってようやく臨時措置を申請し、翌日に裁判所が承認したものの、A容疑者の放火を防ぐことはできなかった。

被害者側は、「警察がもう少し確実に分離をしたり強力な措置を取っていればと思うと残念」と話した。

一方、警察は度重なる暴行があったにもかかわらずA容疑者に対し拘束令状を申請しなかった理由については、臨時措置を申請した後に身柄の問題を処理しようとしていたと釈明した。

© エイアイエスイー株式会社