カーディ・B、イスラエルとハマスの戦争への米国の関与を指摘しバイデン政権を批判

カーディ・Bが、現地時間2024年5月6日に公開された米ローリング・ストーンの新しいカバー・ストーリーで、バイデン政権が現在進行中のイスラエルとハマスの戦争に関与していることを糾弾し、米国内で起きている問題にも触れるなど、米国内外の政治状況を憂う発言をした。

米国はイスラエル軍やウクライナの対ロシア軍事活動に対して資金援助を続けているが、カーディは同誌に対し、「(米国は)長い間ひどい目に遭ってきた国のために、終わりのない戦争に金を払うことはありません」と指摘し、「子どもたちが毎日のように殺されている国があるのに、(米国が)その国から利益を得られないから助けようとしない。米国がスーパーヒーローのマントを羽織っているのが気に入らないんです。私たちは決してスーパーヒーローになるために何かをしたわけではない。自分たちの都合のいいように物事を進めてきたんです」と述べた。

ハマスのテロリストが昨年10月7日にイスラエルを攻撃し、約250人の人質をとり推定1,200人を殺害して以来、イスラエルとハマスは死闘を繰り広げている。AP通信によると、34,500人以上のパレスチナ人が死亡し、米ABCニュースはイスラエル国内で推定1,700人が死亡したと報じている。ロイター通信は5月14日、カタールのムハンマド・ビン・アブドルラフマン・アール・サーニ首相が、ガザでの停戦交渉はイスラエルによるラファでの作戦のために膠着状態に陥っていると述べたと報じた。

平均的な米国人が経済面で苦しんでいることについて、カーディは、バイデン政権の無策について“何層にも重なった失望”を感じているという。彼女は、「国民が裏切られたような気がします。“まったくもう!誰のことも大切にしてないんだな”って感じ。そして解決策があるから本当に腹が立つ。解決策はあります。どんなことでも何十億ドルも使っているんだから、解決策があるってわかるんです」と話している。

6か月後に迫った2024年の米大統領選挙では、ジョー・バイデン大統領が2度弾劾されたドナルド・トランプ前大統領と再び対決することになる。2020年の大統領選前にカーディは候補だったバイデンにインタビューを行い、彼への支持を表明した。当時彼女はSiriusXMに対し、「ジョー・バイデンかドナルド・トランプを選ぶわけですよね。以前ジョー・バイデンと話しました。彼は理解していると思います。共感しているかどうかはわかりませんが、彼は我々が何を望んでいるか理解していると思います。私たちが望んでいるのは単純なことだと彼は理解していると思います」と述べていたが、今は、「(バイデンとトランプ)二人とも関わらない」と話している。

© 株式会社阪神コンテンツリンク