シングルマザーに生命保険は必要?加入した方が良い人やおすすめの保障を解説

学資保険・死亡保険・収入保障保険

シングルマザーの中には、生命保険に加入した方が良いのか悩んでいる方もいるでしょう。

ひとり親世帯向けの公的な制度が設けられていますが、それだけでは不十分なケースもあるため、できるだけの備えはしておきたいものです。

しかし、保険料を毎月支払う必要があるため、生活費への影響も考えなくてはなりません。必要な保障を必要なだけ加入することが大切です。

本記事では、シングルマザーで生命保険に加入した方が良い人の特徴や、おすすめの保障を解説していきます。

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シングルマザーが利用できる公的制度を確認する

生命保険への加入の必要性を考える前に、まずはシングルマザーなどひとり親向けに設けられている公的制度には、どのようなものがあるのかを確認することが大切です。

シングルマザーが利用できる公的制度には、「児童手当」や「児童扶養手当」をはじめ、「母子家庭の住宅手当」や「ひとり親家庭等医療費助成」、「医療福祉費支給制度(マル福)」などがあります。

ほかにも、自治体で独自に設けられている制度がある可能性があるので、利用できるものはないか確認してみましょう。

公的制度により、子どもの養育や家賃、医療費などの補助を受けられますが、ご自身に万が一のことがあった場合や子どもの将来の学費の準備をするためには不十分です。

公的制度ではカバーし切れない部分は、生命保険で補うことができます。

では、具体的に生命保険への加入をおすすめするのはどういう人なのでしょうか。次章で整理していきます。

生命保険への加入がおすすめの人

子ども家庭庁の「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果の概要」によると、シングルマザーの子どもに関する悩みで最も多いのは「教育・進学」で60.3%を占めています。

【写真2枚】1枚目/シングルマザーの子どもに関する悩み、2枚目/シングルマザーの本人の悩み事

また、シングルマザー本人の悩み事で最も多いのは「家計」で49%を占め、「仕事」、「自分の健康」も多くなっています。

シングルマザーの本人の悩み事

これらの結果から、シングルマザーで生命保険への加入がおすすめなのは、以下のような不安を抱えている方といえます。

  • 子どもの学費の準備をしたい
  • 万が一のときに子どもにお金を残したい
  • 生活費を圧迫せずに必要な保障が欲しい

こういった悩みを抱えているのであれば、生命保険への加入で解決することが可能です。

では、次章でシングルマザーにおすすめの生命保険をご紹介していきます。

シングルマザーにおすすめの生命保険

シングルマザーにおすすめの生命保険として、学資保険・死亡保険・収入保障保険について内容を解説していきます。

学資保険

学資保険は、子どもの教育費を準備するための貯蓄性のある保険です。保険料を払い込むことで、進学に合わせ必要なタイミングでお祝い金や満期保険金を受け取れます。

保険期間中に契約者が死亡または所定の高度障害状態に陥った場合、それ以後の保険料の払い込みは免除になるのが一般的です。保障はそのまま継続されるため、お祝い金や満期保険金は当初の契約通り受け取れます。

親に万一のことがあっても、子どもの教育資金は確保できるというメリットがあります。

死亡保険

死亡保険とは、被保険者が死亡または所定の高度障害状態に陥った場合に、死亡保険金・高度障害保険金が支払われる保険です。支払われる保険金は、遺された家族の生活費などに充てることができます。

死亡保険には、定期保険や終身保険、養老保険などがありますが、大きな保障を安い保険料で得られるのは定期保険です。

定期保険は、いわゆる掛け捨て型保険といわれるもので、満期保険金や中途解約した際の解約返戻金はありませんが、その分保険料が安くなります。

子どもが独立するまで、大きな保障を手ごろな保険料で得たい方におすすめです。

収入保障保険

収入保障保険とは、被保険者が死亡または所定の高度障害状態になった場合に、毎月一定金額の死亡保険金を原則として年金形式で受け取れる保険です。

収入保障保険は、保険期間が経過するにつれて保障金額が減少していくという特徴があります。契約時が最も高額な保険金額となり、保険期間終了が近づくほど死亡保険金が少なくなります。

一般的に、子どもの養育にかかる総費用は子どもが大きくなるにしたがって減少していくため、合理的な保障といえるでしょう。

まとめにかえて

シングルマザー世帯では、ひとり親世帯向けの公的制度を利用できますが、それだけでは不足する部分を生命保険でカバーすることが可能です。

不安に感じることを具体的に洗い出し、それらを解消できるような生命保険を選ぶことが大切です。

ただし、生命保険にいくつも加入するとそれだけ保険料がかかり、生活費を圧迫する可能性があります。本当に必要な保障を選び、万が一の場合に備えましょう。

参考資料

  • 子ども家庭庁「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査結果の概要」

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