三浦瑠麗氏 政治家に警鐘「つばさの党の面々の逮捕に声援を送っている場合ではない」

三浦瑠麗氏

国際政治学者の三浦瑠麗氏が17日、自身の「X」(旧ツイッター)を更新。公職選挙法について持論を展開した。

同日朝、衆院東京15区補欠選挙で別陣営の演説を妨害したとして、公選法違反(自由妨害)の疑いで、政治団体「つばさの党」代表黒川敦彦容疑者ら3人を逮捕された。

これに対し三浦氏はXで「公職選挙法を変えたほうがいいと思いますよ。つばさの党の選挙ハックを踏まえたピンポイント改正ではなく、そもそもグレー領域を限りなく減らすために大々的に」と主張。さらに「なぜ事務所でインスタントコーヒーを出しても良くて、ハンドドリップしてお出ししたらダメなのか。ウグイスさんにいくら払うのが適正価格か。個別訪問はほんとうに禁じるべきことなのか」と続けた。

グレーな領域が多い公職選挙法については「今の状態の何がいけないかというと、捜査機関の権力が極大化されるから。大方は野放しにして目をつむっておいて、好きな時に好きな相手に捜査を掛けて逮捕起訴できてしまう」と、権力を濫用するおそれがあると指摘。続けて「嫌われているヤツだとそれに大衆的注目が集まって拍手喝采が送られ、組織のメンツと権力が増してますますセクト化していく、現状はそれを可能にする法律だからです。裁量は小さければ小さい方がいい」とつづった。

最後に「政治家におかれましては、つばさの党の面々の逮捕に声援を送っている場合ではない気がします」と持論を展開した。

この三浦氏の主張に対し、社会学者で作家の古市憲寿氏はXで「すごく大事な問題提起ですね。公職選挙法に限らず、グレーゾーンは極めて恣意的な権力の濫用につながりかねない」と賛同の声を上げた。

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