男女17人が食中毒…施設の入居者、スタッフら嘔吐 ノロウイルスを検出、異変を感じた医療機関 食事を提供していた委託業者、営業停止に

老人ホームでノロウイルス=越谷市

 埼玉県の越谷市保健所は16日、市内花田1丁目の有料老人ホーム「アペックス越谷A棟」で食中毒が発生したとして、同施設で委託を受け食事を調理、提供する森林メディカル(同市南越谷1丁目)に対し、18日まで営業停止3日間の行政処分を決定したと発表した。

 同保健所によると、14日に市内の医療機関から、施設の入居者16人に食中毒の疑いがあるとの連絡を受けたという。60~100歳代までの男女16人と施設のスタッフ男性1人計17人に嘔吐(おうと)や下痢などの症状を確認。いずれも軽症で改善に向かっている。

 同保健所が調査したところ、入居者2人とスタッフの便からノロウイルスが検出された。11日に施設で提供された昼、夕食のメニューに限定されたことなどから処分を決定した。

 同保健所が営業停止期間中、調理従事者らを対象に再発防止に向けた指導を実施する。期間中、施設は別の配食事業者から食事を提供する。

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