約10センチの焦げ跡 クレーンが動力ケーブル切断 島根原発

中国電力島根原子力発電所の構内で17日、クレーンが自らの動力ケーブルを切断する事故がありましたが、けが人や環境への影響はありませんでした。

現場は、島根県松江市鹿島町の島根原子力発電所2号機北側にある放射線管理区域外の取水槽エリアです。

17日正午過ぎ、作業中のガントリークレーンが誤って動力ケーブルを切断しました。
クレーンは高さ20.7メートル、幅15.1メートルの門のような形でレール上を動くようになっており、移動する際に地面近くにあったケーブルをレールに挟み込むように切断したということです。

このためケーブルがショートし、周りに幅10センチ程の焦げ跡が出来ましたが、消火活動はなく、放射性物質の流出など環境への影響もありませんでした。

また消防が現場を確認して、火災には当たらないと判断されました。
事故原因は現在調査中だということです。

島根原発では、先月30日には放射線管理区域内の2号機タービン建物で仮設の動力分電箱の外装に焦げ跡が確認され、この時は火災と判断されています。

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