避難所ベッドを省スペースかつ快適に!白糠町の合板メーカーが開発

地震などの災害時に避難所で活用してもらおうと、道東の白糠町の合板メーカーが木材を使った「防災ベッド」を開発しました。 

白糠町では現在、避難所で使う段ボール製の防災ベッドを400個備蓄していますが、湿気による劣化や保管スペースの確保が課題となっています。そうした中、白糠町は地元のメーカーに合板を使った防災ベッドの開発を依頼。完成したベッドが防災関係者に披露されました。新たな防災ベッドは13枚の合板を使った組み立て式で、長さ2メートル、幅90センチ、高さが30センチあります。一般的な段ボールベッドと比べて、耐久性が高く、分解、保管して、再利用できます。 

札鶴ベニヤの山本純也社長は「強度が高い合板によって土台を極限まで薄くしている。合板なので丈夫だし、多少の湿気なら大丈夫なので、リユース・再利用ができる」 とPRします。また、ベッド下には貴重品の収納場所があるほか、保管に必要なスペースは段ボールベッドに比べて半分ほどで済むと言います。 

白糠町地域防災課の菊原秀雄課長も「千島海溝沿いの巨大地震が起これば白糠町も10メートルを超える津波が市街地全域を襲う。避難した時に亡くなる人もいる。そうならないような配慮をすべきだと考えて提案したが被災者の負担をかけないようなものができた」とベッドの出来に満足した様子です。ベッドは受注生産で、会社は今後、ほかの自治体などにもPRしていく考えです。

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