群馬県産カリカリ梅✕七味でふりかけ 高商大・前田ゼミ生が開発 あす18日、高崎駅で先行販売

先行販売での販促方法について話し合う学生らと「虹色ふりかけ うめらるど」

 群馬県産の梅を広く知ってもらおうと、高崎商科大(高崎市)の前田拓生教授のゼミ生17人が県内の老舗2店舗の商品を組み合わせた新商品「虹色ふりかけ うめらるど」を開発した。18日にJR高崎駅ビル内の土産店「群馬いろは」で先行販売会を開き、100個限定で販売する。購入者の反応をみながら改良を加え、将来的には全国で販売される予定だ。

 新商品は赤城フーズ(前橋市)のカリカリ梅に、吉田七味店(富岡市)の七味を混ぜ込んだふりかけで、学生によると「梅の風味と七味のピリッとした辛さが食欲をそそる」という。ご飯にかけて食べる方法以外にも、パスタにあえたり、酒のつまみにしたりと、さまざまな楽しみ方もできる。

 梅を使った新商品を開発しようと、20~30代前半の女性会社員をターゲットに絞り、約1年間試行錯誤を繰り返した。マヨネーズやわさびをはじめ、アイスクリームやチョコレートなどと組み合わせながら納得できる味を探求。仕事で忙しい女性が手軽に味わうことができ、買い置きが可能という利点も考え、七味を混ぜ込んだふりかけを開発することに決めた。

 商品名は七味の「七」から虹色を、青梅の「青」と「高級感を出したい」というアイデアから、梅とエメラルドを融合させて命名した。指導する前田教授(61)は「若い力を使い、通常であれば出合わなかった二つの商品を出合わせて新結合(イノベーション)が起こった」と説明する。

 開発の中心メンバー、小野里萌枝さん(21)は「商品を通して群馬の特産品について知ってもらい、若い女性のストレスも解消したい」と強調。その上で「先行販売会にぜひ来てほしい」と呼びかけた。

 18日は開発に携わった同ゼミ生が店頭に立って商品をPRする。税込み550円で、試食も可能。午後2~5時終了予定。

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