かつては日本が独占、量子コンピューターのコア部品を中国が完全国産化―香港メディア

16日、香港メディア・香港01は、中国が量子コンピューターの重要部品の完全国産化を実現したと報じた。

2024年5月16日、香港メディア・香港01は、中国が量子コンピューターの重要部品の完全国産化を実現したと報じた。

記事は、中国が自主開発する第3世代超伝導量子コンピューター「本源悟空」のコア部品である高密度マイクロ波相互接続モジュールが安徽省合肥市で完全国産化を実現したと伝えた。

記事によると、量子コンピューティングの「脳」である量子チップは-273.12℃以下の極低温環境で「冷静に考える」ことが求められ、 高密度マイクロ波相互接続モジュールが熱を遮断しながら信号を正確に伝える「神経ネットワーク」の役割を担い、量子コンピューターと外部デバイス間の量子情報伝送のための高速で安定したルートを確立する。

高密度マイクロ波相互接続モジュールには温度を制御する上で非常に重要な超低温特殊高周波同軸ケーブルが欠かせず、この技術がこれまで日本の独占状態にあったため、高い調達コストがかかっていたという。

このほど完成した中国の国産高密度マイクロ波相互接続モジュールは、100ビット以上の量子チップにマイクロ波信号伝送ルートを提供でき、熱漏れが極めて少ない環境下で温度の異なるデバイス同士による安定したマイクロ波信号の伝送を実現。中国の国産量子コンピューターがより効率的に動作するようになる。

記事は、国産高密度マイクロ波相互接続モジュールを搭載した「本源悟空」が現在までに、すでに世界120カ国の858万人以上のユーザー向けに18万3000件以上の量子計算タスクを完了したと紹介している。(翻訳・編集/川尻)

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