中国企業による対独投資、23年は件数が過去最多に 

中国企業による対独投資、23年は件数が過去最多に 

   ドイツ・ハンブルクの貨物場に乗り入れる中国-欧州間の国際定期貨物列車「中欧班列」。(資料写真、ハンブルク=新華社記者/王勍)

 【新華社ベルリン5月17日】ドイツ貿易・投資振興機関(GTAI)は14日に発表した「2023年の外国企業によるドイツでの投資」と題するリポートで、中国企業の対独投資に対する関心が大きく高まり、23年の投資件数は前年比42%近く増え、17年以降最高を記録したと明らかにした。

 ドイツの23年の対内直接投資の件数は22年から横ばいの1759件で、うち中国は200件に上り、米国とスイスに次ぐ3位となった。

 23年は中国企業による再生可能エネルギー分野での投資が大幅に増加した。件数は22年の約3倍に達し、全体の約5分の1を占めた。その他の主な投資先は機械製造や電子機器などだった。 

 リポートを作成したGTAIの専門家、トーマス・ボツォヤン氏は中国について、長年にわたって最も重要な投資元国の一つであり、投資先の業界は幅広いと説明した。

 GTAIは貿易と投資誘致を担う政府機関で、ドイツ市場に進出する外国企業にコンサルティングやサポートを行っている。外国企業による対独投資リポートを毎年発表しており、調査対象はグリーンフィールド投資または拡張プロジェクトで、合併・買収(M&A)は含まれていない。

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