鳥取城北、王座奪還へ気合 高校相撲金沢大会へ県入り 石浦総監督の故郷、能美で稽古

稽古に励む鳥取城北の選手=17日午前11時20分、能美市物見山運動公園相撲場

 第108回高校相撲金沢大会(北國新聞社など主催)が2日後に迫った17日、遠来勢トップを切って石川県入りした鳥取城北(鳥取市)の選手8人が能美市の物見山運動公園相撲場で調整に励んだ。一昨年に団体3連覇を果たした際にも直前に稽古した縁起の良い相撲場。昨年は準決勝で敗れて3位に終わっただけに、選手らは王座奪還へ気合十分にぶつかり稽古に汗を流した。

 鳥取城北は石浦外喜義総監督(校長)のふるさとが能美市の縁で、高校相撲金沢大会の直前合宿に同相撲場を利用している。選手は16日に車で石川入りした。金沢大会には、3月に高知県で行われた全国高校選抜大会で団体優勝したメンバーを中心に臨む。

 稽古では、先鋒を務める選抜大会個人3位の加藤哀翔選手(3年)、昨年のインターハイで個人2位の中堅西村和真選手(2年)、選抜大会個人2位でモンゴル出身の大将ムンフ・ビルグーン選手(3年)らが参加。石浦総監督から「立ち合いで強く当たれ」「足をもっと早く前へ出せ」とげきが飛ぶ中、選手はぶつかり稽古で鋭い立ち合いを見せ、精力的に汗を流した。

  ●被災地の人たちに「元気な相撲見せる」

 藤村隆三郎主将(3年)は「4連覇がかかった昨年は悔しい思いをした。一戦一戦を全力で戦い、今年は絶対に優勝したい」と意気込んだ。石浦総監督は能登半島地震の被災地を気遣いながら「押して良し、四つに組んでも良しの実力の高い選手が集まった。被災地から応援に駆け付ける人たちにも元気な相撲を見せ、大会を盛り上げたい」と語った。選手は18日も物見山で稽古を行う。

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