インド、3Dプリントエンジン「PS4」燃焼に成功–部品数が14個→1個に

インド宇宙研究機関(ISRO)は現地時間5月10日、3Dプリンティング技術を採用した液体燃料ロケットエンジン「PS4」の高温燃焼試験に成功したと発表した。

出典:ISRO

PS4は四酸化二窒素とヒドラジンを燃料とするエンジンだ。インド企業のM/s WIPRO 3Dが製造し、インドの極軌道衛星打ち上げロケット「Polar Satellite Launch Vehicle」(PSLV)に採用される計画だ。

ISROの施設で実施された今回の燃焼試験では、約665秒間の燃焼に成功した。ISROによれば、PS4では3Dプリンティング技術により、部品数が14個から1個になった。さらに、19個の溶接継手が不要となり、原材料を大幅に削減できた。また、エンジンの製造時間も60%短縮した。

同エンジンがPSVLに採用されれば、ロケットの打ち上げ頻度の向上につながる。

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