位置情報共有サービス、10代の4人に1人が利用経験あり【博報堂ら調査】

博報堂と博報堂DYグループのSIGNINGは、生活者発想で経営を考える研究開発・社会実装プロジェクト「HAKUHODO HUMANOMICS STUDIO」の活動において、位置情報共有サービス「whoo your world」を運営するLinQを共同研究パートナーとして「シン密圏プロジェクト」を発足。Z世代を中心に広がる位置情報シェアで生まれるつながりを「シン密圏」と名付け、レポートを発表した。以下、一部内容を紹介する。

まず、位置情報共有サービスの利用経験を尋ねると、10代の4人に1人が利用経験があると回答。世代が上がるにつれ、サービス利用経験は下がる傾向が見られた。

また、10~20代の位置情報サービス利用経験者のうち6割以上が「SNSの友だちの中でも情報を公開する相手を限定している」と答えた。

さらに、10~20代の位置情報サービス利用経験者のおよそ半分が「その場の思い付きで行動するのが好き」と回答しており、自分と位置が近い人と「ついで会い」を行うという意見も見られた。

【調査概要】
・定量調査
実査時期:2024年3月5日(火)
調査方法:Web定量調査(マクロミルモニタ)
調査対象:日本全国の10~69歳男女(1,000ss)※広告代理業を除く

・イチノグラフィ(位置をシェアする行動の背景にある価値観や行動の因果をエスノグラフィ視点で分析すること)
実査時期:2024年1~3月
調査方法:デプスインタビュー、グループインタビュー
対象者:(1)ユーザーインタビュー:5ss
(2)実証実験 若年世代の同僚同士:6ss
※2~4週間の実証実験後にグループインタビューを実施
(3)実証実験 同じ趣味を持つ人同士:10ss
※2~4週間の実証実験後にグループインタビューを実施
(4)実証実験 多世代にまたがる同僚同士:9ss
※2~4週間の実証実験後にグループインタビューを実施

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