FIA F3に参戦するダンとステンスホーンがマクラーレンの若手ドライバー育成プログラムに加入

 マクラーレン・レーシングは、FIA F3に参戦中のアレクサンダー・ダンとマルティニウス・ステンスホーンが、若手ドライバー育成プログラムに加わったことを発表した。

 アイルランドのオファリー出身で18歳のダンは、ハイテック・グランプリから参戦した2022年のイギリスF4選手権を制覇した後、2023年は同チームからGB3選手権に出場しランキング2位に入った。この卓越した一貫性により、ダンは名声あるマカオGPにおいて誰もが切望するハイテック・パルス・エイトのシートを獲得し、予選レースでは見事2位につけた。

 ラリー一家に生まれたステンスホーンは、ノルウェー出身で18歳。カートで才能を発揮し、複数の国際選手権を制覇した。F4でも彼の成功は途切れることなく続き、UAE、ドイツ、イタリアのF4選手権で表彰台を獲得している。ステンスホーンは、ニコラス・トッドのオールロード・マネジメントのチームからマネジメントを受けており、2023年にはフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権へ華々しいステップアップを果たした。彼はデビューレースで優勝した最初のルーキーとなり、シーズンを通してさらに4勝を挙げ、その後チャンピオンシップで2位となった。

 ダンとステンスホーンは、ともに現在のFIA F3選手権で話題となっている。ダンはMPモータースポーツ、ステンスホーンはハイテック・パルスエイトからレースに参戦している。ステンスホーンはオーストラリアのスプリントレースで圧倒的な勝利を収め、その純粋なスピードを披露してみせた。一方、ダンは得点ボードに載るのに長い時間をかけることはなく、開幕戦のフィーチャーレースで初ポイントを獲得した。

2024年FIA F3第2戦メルボルン スプリントレース表彰式 優勝したマルティニウス・ステンスホーン(ハイテック・パルスエイト)

 2022年に始まったマクラーレンのドライバー育成プログラムは、モータースポーツの才能を育んできたチームの豊かな歴史を基礎としている。F1ビジネス・オペレーション・ディレクターのステファニー・カーリンが率いるこのプログラムは、有望な若手ドライバーがF1、インディカー、またはフォーミュラEへの階段を登っていくための包括的な道筋を提供している。カーリンは次のようにコメントした。

「アレックスとマルティニウスが、私たちのドライバー育成プログラムに参加することを発表できてうれしく思います。ふたりともモータースポーツ界におけるエキサイティングで有望な若い才能の持ち主であり、今シーズンのFIA F3選手権を含むそれぞれのジュニアカテゴリーで実績を残しています」

「チーム全体がアレックスとマルティニウスをマクラーレン・ファミリーに迎えることを楽しみにしています。私たちの若手ドライバーグループのなかで彼らが成長していくのを助けるために、緊密に協力していきます」

 ダンは、「マクラーレンのドライバー育成プログラムに参加できて光栄だ。チームでスタートするのを楽しみにしている」と語った。

「マクラーレンは、僕がモータースポーツの旅を続けるなかで、自分のスキルを磨くのに最適な環境を与えてくれる。ザク(・ブラウン/マクラーレン・レーシングCEO)とステファニーのサポートに感謝しているし、MTC(マクラーレン・テクノロジー・センター)でチームの他のメンバーに会えることを楽しみにしている」

 一方ステンスホーンも、「マクラーレンのドライバー育成プログラムに参加できることにとても興奮しているし、マクラーレン・ファミリーの一員になれたことを光栄に思う」と述べた。

「チームには才能を育んできた素晴らしい歴史があるので、チームとともに成長し、彼らの専門知識から学び、モータースポーツの最高峰への旅を続けることを楽しみにしている」

2024年FIA F3第3戦イモラ マルティニウス・ステンスホーン(ハイテック・パルスエイト)
2024年FIA F3第3戦イモラ アレクサンダー・ダン(MPモータースポーツ)

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